LPIC Level1の勉強方法や、初心者におすすめの教材を紹介します。
エンジニアを目指すなら習得しておきたいのがLinuxの知識です。
LinuxはOSの種類のひとつで、業務用サーバに使われることが多く、エンジニアとしてやっていくならば必要となる知識のひとつです。
そのLinuxの知識を問われる代表的な資格がLPICです。
LPIC Level1の受験を考えている、特にLinux初心者の人は以下のような疑問があるのではないでしょうか。
- LPIC Level1の勉強方法がよく分からない
- 初心者におすすめの教材を知りたい
もし不合格になってしまうと、高い受験料と時間が無駄になってしまいます。できれば1発合格したいですよね。
こちらの記事を読めば、以下のことが分かります。
「初心者がLPIC Level1に合格するための勉強方法」
実際に自分がやってみた体験をもとに勉強方法をまとめてみました。
5分程度で読めるので、ぜひ最後まで読んでくれるとうれしいです。
IT資格のうち初心者におすすめのものをまとめてみました。

LPIC Level1の勉強方法(初心者向け)
あなたのLinuxの経験値によって、勉強方法が変わってきます。
Linuxについて触ったこともないのに、いきなり練習問題などをやっても理解できず、ただの丸暗記になってしまいます。
そのため、今の知識レベルに応じて勉強方法は変わってきます。
ここでは知識レベルを以下の2つに分けて、以降でそれぞれの勉強方法について紹介します。
- Linuxをまったく触ったことがなくて何も知らない
- Linuxの基本コマンド(cd、pwd、ls、cpなど)の操作はできる
Linuxをまったく触ったことがない人向けの勉強方法
まずはLinuxについて知ることから始めましょう。
Linuxではコマンドの知識が必須です。黒い画面で文字ベースで操作するやつです。実際に操作して触りながら覚えるのがおすすめです。
自分でLinux環境を構築して、コマンド操作をやってみることで、より理解が深まります。
このへんの、Linux環境構築やLinux基礎知識、コマンド操作について、初心者が勉強するのにおすすめの教材が、以下のUdemyの動画講座です。
もう怖くないLinuxコマンド。手を動かしながらLinuxコマンドラインを5日間で身に付けよう
Udemyは世界最大級のオンライン学習サービスで、ユーザ登録するだけですぐに利用できます。
こちらの講座の内容は、主に以下の通りです。
- Linuxの基礎知識
- Linex環境構築(VirtualBoxでCentOSの環境構築)
- コマンド実習(ディレクトリ操作、ファイル操作など)
サイト上の評価は4.5と、同ジャンルの中でもトップクラスの高評価になっています(2021年8月時点)
実際にやってみたところ、全体的にとても丁寧な説明をされています。
多少わかりにくい部分は自分でググったりすることで補完できると思います。
Linuxは勉強をやり始めても分からなすぎて挫折してしまう人が多くいますが、この講座であればLinux初学者でも安心して進められます。
こちらの講座でLinuxの基礎について勉強したあとに、以下で紹介するLPICの対策講座に進むのがおすすめです。
Udemyは月に1度くらいのペースで頻繁にセールをやっています。セール時には驚きの80%〜90%OFFなどになり、格安で購入できるのでセール時に欲しい講座をまとめて購入しましょう。
Linuxの基本操作(cd、ls、pwdなど)はわかる人向けの勉強方法
ある程度Linuxについて知っている人は、LPICの対策講座から進めていきましょう。
以下のUdemyの講座がおすすめです。
【5日でできる】はじめての Linux 入門(LPIC Level1対応)
LPIC Level1に合格するための知識を短期間で学ぶことができます。
動画を見ながら実機でコマンド操作をすることで、参考書を読んでいくよりも理解が深まります。
参考書では独学になるので、分からない部分について自力で調べるしかないですが、Udemyの講座ならば講師に質問できるのでとても心強いです。
この手の資格対策についてスクールなどで学ぼうとすると、普通に10万円超えてきたりします。
こちらの講座ならば、セール時の価格は参考書と変わりません。コスパが最高によくておすすめです。
動画講座などである程度インプットができたら、後半はとにかくたくさんの問題を解きましょう。
問題演習に最適なのが、Webサイトの「Ping-t」です。

アカウント登録するだけで、無料でLPIC Level1-101試験の問題集ページを利用できます。
問題数も多くかなり有用です。繰り返し解いて、知識を定着させるのに便利です。
102試験の問題は有料(1ヶ月 2,400円)ですが、問題数も多くとても便利なのでおすすめです。
LPIC Level1に合格するための勉強のコツ
・試験の申し込みは先にする
先に受験日を決めてからスケジュールを立てて勉強するのがおすすめです。だらだらと勉強して間延びするので、しっかりと目標を定めて計画的に進めましょう。
・コマンドは実際に実行してみる
コマンド結果を実機で確認してみることが大事です。実行結果がどのように表示されるのかを実際に確認することで、より理解を深めます。
・勉強を習慣化する
早朝、就寝前、電車の中など、勉強するタイミングを決めて必ず勉強することで習慣化されていきます。初めはハードルを下げて、例え10分でもいいのでとにかく続けましょう。勉強を習慣化できれば合格は目の前です。
・101試験と102試験は順番に受験する
101試験と102試験は同時に受ける必要はありません。勉強範囲も広くなるので、順番に受験することをおすすめします。
目安としては、Linux未経験者で101試験を1〜2ヶ月くらい、102試験を2週間〜1ヶ月くらいで受験を目指してみてください。
102試験と、101試験の内容はかぶる部分もあるので、あいだを空けずに勉強を続けて、早めに受験するようにしましょう。
LPIC Level1の概要
簡単にLPICの概要について説明します。
LPICの正式名称は「Linux技術者認定試験(Linux Professional Institute Certification)」で、Linuxの技術力を認定する資格です。
LPICは以下の3つのグレードに分かれています。
- LPIC-1(Level1)
- LPIC-2(Level2)
- LPIC-3(Level3)
ここでは3つのグレードのうち、1番簡単なLPIC-1(Level1)について詳細を説明します。
・対象試験
Level1の資格取得には、101試験と102試験の両方に合格する必要があります。
2つの試験は同時に受ける必要はなく、片方に合格してから5年以内にもう片方の試験に合格すれば、Level1に認定されます。
・試験範囲
LPIC-1(Level1)の試験範囲について紹介します。
【101試験】
システムアーキテクチャ
・ハードウェア設定の決定と設定
・システムを起動する
・ランレベル/ブートターゲットを変更し、システムをシャットダウンまたは再起動します
Linuxのインストールとパッケージ管理
・ハードディスクレイアウトを設計する
・ブートマネージャをインストールする
・共有ライブラリを管理する
・Debianパッケージ管理を利用する
・RPMとYUMパッケージ管理を使用する
・仮想化ゲストとしてのLinux
GNUとUnixコマンド
・コマンドラインでの作業
・フィルターを使用してテキストストリームを処理する
・基本的なファイル管理を実行する
・ストリーム、パイプ、リダイレクトを使用する
・プロセスの作成、監視、終了
・プロセス実行の優先順位を変更する
・正規表現を使ってテキストファイルを検索する
・基本的なファイル編集
デバイス、Linuxファイルシステム、ファイルシステム階層標準
・パーティションとファイルシステムを作成する
・ファイルシステムの整合性を維持する
・ファイルシステムのマウントとアンマウント
・ファイルのパーミッションと所有権を管理する
・ハードリンクとシンボリックリンクの作成と変更
・システムファイルを検索し、ファイルを正しい場所に配置する
詳細は以下のページを参照
https://www.lpi.org/ja/our-certifications/exam-101-objectives
【102試験】
シェル、スクリプト
・シェル環境をカスタマイズして使用する
・簡単なスクリプトをカスタマイズする
ユーザーインターフェースとデスクトップ
・X11のインストールと設定
・グラフィカルデスクトップ
・アクセシビリティ
管理タスク
・ユーザーおよびグループアカウントと関連するシステムファイルを管理する
・ジョブのスケジュール設定によるシステム管理タスクの自動化
・ローカリゼーションと国際化
必須システムサービス
・システム時刻を更新する
・システムロギング
・メール転送エージェント(MTA)の基本
・プリンタの管理と印刷
ネットワークの基礎
・インターネットプロトコルの基礎
・固定ネットワーク構成
・基本的なネットワークのトラブルシューティング
・クライアント側のDNSを設定する
セキュリティ
・セキュリティ管理タスクを実行する
・セットアップホストセキュリティ
・暗号化によるデータの保護
詳細は以下のページを参照
https://www.lpi.org/ja/our-certifications/exam-102-objectives
・試験時間
90分
・出題数
60問(選択問題と記述問題)
・合格ライン
500点(800点満点)
・試験日
試験はコンピュータを使用するCBT方式での受験となり、随時受付・実施可能。
・受験料
LPIC-1(Level1) 15,000円
・有効期限
前述の通り、101試験か102試験の片方に合格してから、5年以内にもう片方に合格する必要があります。
2つの試験に合格し、LPIC-1(Level1)を取得後は、有効期限はないものの「有意性の期限」が5年間となっています。
なんだか分かりにくいですが、IT業界はどんどん新しい技術が入ってくるので、それらの最新の技術を理解しているかの判断基準として、5年以内に再認定を受ける必要があるということです。
実質有効期限みたいなものですね。再認定を受けないからといって、合格したことが無効となるわけではありませんが、再認定を受けることをお勧めします。
「有意性の期限」について、詳細については以下を参照してください。
https://lpicj.org/policies/recert.html
・難易度、合格率
LPIC-1(Level1)は、LPICの中で基本レベルの資格になりますが、Linuxを使ったことがなく、コマンド操作に不慣れな人にとってはかなり難しく感じるかと思います。
また、普段Linuxを使用している人でも、勉強なしに受かるのは難しいくらいのレベルです。
合格率については公表されていません。
動画講座でLPICの1発合格を目指そう
受験料は15000円もするので、不合格になるとお金がもったいないですし、時間も無駄になります。
紹介した動画講座などでしっかりと準備して本番に臨みましょう。セール時に購入すれば、参考書を買うのとそれほど変わりません。
あとは行動あるのみです!!
↓ Linuxをまったく触ったことがない人はまずこちら
もう怖くないLinuxコマンド。手を動かしながらLinuxコマンドラインを5日間で身に付けよう
↓ Linuxをちょっと知ってる人はこちらから
【5日でできる】はじめての Linux 入門(LPIC Level1対応)
1発合格目指して頑張ってください。
この記事が参考になればうれしいです。
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