ルーティング設定には、一時的設定と永続的設定があるので注意。
AIXにはODM(オブジェクト・データ・マネージャー)といってシステム情報の保管を目的とするデータマネージャーがあり、ルーティングもここに設定情報をもっている。OS起動時にODMの設定情報の通りにルーティングが設定される。
つまりODMに対してもルーティングの設定情報の追加・変更をしなければ、いったんOS上のルーティングテーブルを変更したとしてもOS再起動時にはその設定変更はなかったことになるので注意が必要。(追加したものが消えていたり、消したものが復活していたりする)
一時的な設定と永続的な設定のコマンドは以下の通り。
一時的設定 |
確認コマンド | netstat -nr |
追加コマンド | route add 〜 | |
削除コマンド | route delete 〜 | |
備考 | OS再起動すると設定は消える | |
永続的設定 |
確認コマンド | lsattr -El inet0 |
追加コマンド | chdev -l inet0 -a route=”〜” | |
削除コマンド | chdev -l inet0 -a delroute=”〜” | |
備考 | OS再起動をしても設定は残る |
netstat -nr で現状のOSのルーティングテーブルを確認でき、lsattr -El inet0 はODMのルーティングテーブル情報、つまりOS再起動後にデフォルトで設定されるルーティングテーブルを確認できる。このふたつの内容に差があるとOS再起動の前後でルーティングテーブルに差が出るということになる。
ちなみにルーティングの変更はsmittyでももちろんできる。(smitty routeから)
その場合はchdevコマンド(永続的設定)のほうで実行される。
またデフォルトゲートウェイを変更する時は以下のように0を指定すればよい
route add 0 192.100.13.7
・以前ハマったこと
一時的設定でルーティングが設定してあるものを、ODMにも反映させて永続的な設定にしようとしたがうまくいかずに苦戦した。詳細はこちら。
http://g-network.boo.jp/wiki/2017/04/post-411/
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